会社勤め時代は東京まで通っていた野田さんですが、明らかに東京と湘南では光の量が違うといいます。『AREA』のオリジナル家具は、そんな湘南の風土や土地性に合わせて制作されているとか。小田原にあるマンションのリフォーム依頼を受けた時は、小田原の図書館へ行って歴史を紐解くところから始めたそう。
「その土地独特の空気ってあるじゃないですか。それを、家具や空間の中に表現したいんです。土地の匂いとお客様の好み、そして『AREA』の個性。その三者をどうやったらうまく融合できるのか。いつも気を使う点ですね」。
AREAとは、地域、地方といった意味の他に、領域、領土という意味も持つといいます。
「土地のプライドというものをしっかりと表現したい。多少排他的でもいい、『AREA』のアイテムのひとつひとつが、あるエリアのローカルヒーローであってほしいんです。良い家具をひとつ置くだけで、部屋に対する思い入れが変わりますよ。早く家に帰りたくなる。日曜日の朝食がなんだか嬉しくなる。その感覚、多くの人に味わってほしいですね」。 |
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“湘南”という地域性を意識してデザインされた家具は、どれも街によく馴染む。 |
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湘南在住のデザイナーとつくりあげたおしゃれな火鉢。そうしたコラボレーションもAREAの魅力。 |
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