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2005年Vol.2 特集1
湘南のプライドを一生ものの家具に仕立てあげて。暮らしの楽しみが、インテリアから広がる。
野田 豪 (のだ ごう)
茅ヶ崎市在住の家具デザイナー。建材メーカー、家具屋で家づくりとインテリアデザインのノウハウを学び独立。茅ヶ崎、藤沢、大船、横浜に店舗を構えるインテリアショップ『AREA』の代表。
AREA unite(エリア・ユナイト)
 
一点もののオリジナル家具は空間に合わせてコーディネート
自転車にボードを乗せたサーファーが行き交う、潮風の香る活気に満ちたストリート。昔ながらの趣が漂う商店と、おしゃれなサーフショップやカフェが、ひとつの通りに所狭しと並んでいます。ここは、鵠沼海岸駅からすぐの商店街。その一角に、『AREA』という名のインテリアデザインショップがオープンしたのは去年の9月のことです。

「いらっしゃい」
迎えてくれたのは『AREA』の代表で家具デザイナーの野田さん。2面に設けられた出入口から差し込む光が、ショップ内にディスプレイされた同展オリジナルの家具を照らしています。開放感豊かな雰囲気に、前の通りを歩いていてふらっと立ち寄る人も多いとか。
「若い方からお年寄りまで、お客様の年齢層はバラバラ。何の気なしにやって来られて、気づけば長々と話し込んでいた、というようなことがよくあるんですよ。」
AREA uniteのスタッフと野田さん。みなさん湘南在住だそう。
店名をあしらったガラスのレリーフ。
同店のスタッフがデザインしたオリジナルのソファ。
野田さんがそう話している間にも、ひとり、女性のお客様がやって来ました。白いソファに腰掛けてゆったりと寛ぎながら、応対に出たスタッフと談笑している様子を見ると、なるほど、お客様が長居してしまう理由がわかるような気がします。

定番アイテムからセミオーダー、フルオーダーまで『AREA』の家具はすべて手作り。チェアやテーブル、デスク、ソファ、ベッドなどのほか、湘南という土地柄、サーフボードラックの注文も多いとか。その中で特に注目したいのは完全オーダーメイドです。使う人や部屋に合わせたサイズ・素材・仕上が自由設計の家具は、部屋のコーディネートまで含めて相談に乗ってくれるそう。住まいのリフォームや、店舗・施設の空間デザインにも対応してくれます。
「もともと建材メーカーに勤めていて、家づくりに携わっていました。その時、せっかく頑張って新しい家を建てたのに、持ち込みの家具が空間の雰囲気を台無しにしているケースをいくつも見て。インテリアというのは、ハコ(=家)と均等に考えてコーディネートされていないとダメなんです。」と野田さん。会社を辞め、青山にある家具屋でインテリアを勉強し、5年半の後に独立。地元である茅ヶ崎に、03年8月、『AREA』の1号店を立ち上げました。

「スローライフじゃないですけど、湘南でゆっくりやっていこうかなと思って。結果的には忙しい毎日です。」と野田さんは苦笑い。それもそのはず、わずか2年の間に茅ヶ崎店に続き、ここ鵠沼海岸、大船、横浜と、それぞれ性格の異なる4店舗を構えるまでに成長しているのです。

「持ち込みの家具がいけないわけじゃないんです。思い入れもあるでしょうし、いきなりひとそろえ購入するにはコストがかかる。一点ものの家具というのは、それこそ一生ものですから。ひとつアイテムを入れて、少しずつ買い足していってもらえればいいんじゃないかと思いますよ。
精肉店を改造したというAREA unite(鵠沼海岸)。雰囲気ある店内にオリジナルの家具がセンス良く並ぶ。
ご自身でデザインされたインテリアにかこまれて。
野田さんのご自宅。落ち着きある色合いでシックにまとめて。
AREAオリジナルチェアの中でも一番人気のA-1-Aをご自宅に発見。
日曜日の朝食が嬉しくなる 部屋を、暮らしを変えるインテリア
茅ケ崎店のオープンより遡ること1年、野田さんは茅ケ崎南に住まいを新築されました。

「決して大きな土地ではないんで、限られたスペースの中で、いかに生活パターンに合わせた空間づくりをするかということに重点を置きました」。

玄関を入ると住まいに沿ってテラコッタ製の土間があり、そのまま直接バスルームまで。海から帰った際、居室を砂で汚すことなくシャワーを浴びることができるよう、野田さんがプランを考えました。ご自身はサーフィン、奥様はボディボード。来年の夏には、お子様のサーフィンデビューを狙っているそう。

「思い通りに作ることはできましたが、満足はしていません。本当に満足のいく家をつくりたいなら、それだけに没頭しないと。仕事ならいつも100%ですが、自分の家だとどうもいいかげんになってしまいますね。『いつでも変えられる』という思いがあるからかな」。
会社勤め時代は東京まで通っていた野田さんですが、明らかに東京と湘南では光の量が違うといいます。『AREA』のオリジナル家具は、そんな湘南の風土や土地性に合わせて制作されているとか。小田原にあるマンションのリフォーム依頼を受けた時は、小田原の図書館へ行って歴史を紐解くところから始めたそう。

「その土地独特の空気ってあるじゃないですか。それを、家具や空間の中に表現したいんです。土地の匂いとお客様の好み、そして『AREA』の個性。その三者をどうやったらうまく融合できるのか。いつも気を使う点ですね」。

AREAとは、地域、地方といった意味の他に、領域、領土という意味も持つといいます。

「土地のプライドというものをしっかりと表現したい。多少排他的でもいい、『AREA』のアイテムのひとつひとつが、あるエリアのローカルヒーローであってほしいんです。良い家具をひとつ置くだけで、部屋に対する思い入れが変わりますよ。早く家に帰りたくなる。日曜日の朝食がなんだか嬉しくなる。その感覚、多くの人に味わってほしいですね」。
“湘南”という地域性を意識してデザインされた家具は、どれも街によく馴染む。
湘南在住のデザイナーとつくりあげたおしゃれな火鉢。そうしたコラボレーションもAREAの魅力。
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