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2006年Vol.3 特集1
湘南に吹く風のように、自由で、気ままに。人生を楽しむためのスローなライフスタイル。

亀山和明 Kameyama Kazuaki
1960年、愛知県生まれ。グラフィックデザイナーとして20年活動した後、2000年より絵描きとしての活動を開始。拠点を東京から湘南に移し、04年から07年の1月まで、毎日休みなく七里ガ浜でスケッチを続けた。現在の活動状況は、ホームページhttp://tortoiseroom.cool.ne.jpでチェック!
   
 「その日の色、というものがあるんです」。
  小さなショルダーバッグがひとつ。思いのほか軽装で七里ガ浜の海岸に現れた亀山さん。堤防に腰掛けておもむろにスケッチブックを開くと、慣れた手つきでパレットに絵の具をのせ、スケッチを始めました。
  「同じ場所でも、時間帯や季節、天気によって色が異なります。だから、毎日スケッチしていても、決して同じ作品にはならないんですよ」。
  3年間、1日も欠かすことなく七里ガ浜を描いてきた亀山さん。2004年の1月4日にスタートした「毎日のスケッチ」は、文字通り”日課“として今年の1月3日まで続きました。グラフィックデザイナーとしての安定した毎日を捨て、突然の転身。「絵を描きたい」という思いだけを抱いて、東京から家族とともに湘南に移住しました。それまでは、趣味も持たないバリバリの仕事人間だったといいます。
  

 「仕事の合間、ほんのちょっとの時間を見つけて海へと集まってくるサーファーたち。昔は、彼らのそんな行動が理解できませんでした。思えばイヤな奴ですよね(笑)。湘南には、太陽がのぼり、沈んでいくのを身近に感じる暮らしがあります。東京に住んでいた頃は、朝陽なんて仕事で徹夜明けの状態でしか見たことがなかったので、ちょっとしたカルチャーショックでした」。
  話ながらも、絵筆は休むことなく動き続けます。ベージュの上に、濃度を変えたブルーを少しずつ重ねて。思いついたまま描いているかのようにも見えますが、亀山さんの頭の中には完成した絵がすでに出来上がっているということが、迷いのない筆先からわかります。
  「東京では、20年で13回も引っ越しました。湘南に来て、やっと自分の居場所を見つけた感じです」。
  ホワイトで絵の具の色を調整し、光と影の陰影を丁寧につけていきます。目の前に見える風景が、次第に輪郭を持ってスケッチブックの上に現れてきました。
  仕上げの処理を施して、サラサラっとサインを書き込むと、亀山さんは絵筆を置きました。「完成です」。
  それは、これまで幾度となく描写してきた七里ガ浜の海と太陽のスケッチ。でも、今日しか持たない色が、空気が、そこに描き出されていました。





◇ 亀山さんの展覧会情報◇
■個展「七里ヶ浜・9 〜library〜」
4/16(月)〜4/29(日)
EMON PHOTO GALLERY(東京・広尾)
http://emoninc.com/ TEL 03-5793-5437
■七里ガ浜「Atelier SORA」オープニング展覧会
5/18(金)〜5/20日(日)
Atelier SORA(鎌倉・七里ガ浜)
■その他、七里ガ浜駐車場で行われているフリーマーケットにもちょくちょく出没する亀山さん。
作品を間近で目にするチャンスです!

  絵描きとして、第二の人生をスタートさせた亀山さん。「毎日のスケッチ」は、大きな作品づくりための下絵として始めたことだったといいます。
  「学生時代はよく絵を描いていましたが、社会人になってからはパッタリ。今から本格的に初めて、プロの絵描きに追いつき、追い越そうと思うんだったら、とにかく1枚でも多く描くしかないんですよ」。
  それは、リハビリに似た作業だったのかもしれません。2002年から七里ガ浜を描き始め、04年からは毎日の日課に。真夏の太陽が照りつける日も、大雪が降った極寒の朝も、亀山さんは海辺で絵筆を動かし続けました。次第に注目が集まり、「毎日のスケッチ」は亀山さんのキャッチフレーズに。気付けば、下絵づくりという目的以上に、「毎日描く」というスタイルが独り歩きを始めていました。
  「そもそも、毎日描くなんて当たり前のこと。それは本来見せる必要のない部分です。もう一度原点に立ち帰ろうと思い、3年という区切りを迎えて毎日のスケッチにピリオドをうちました」。
  自ら設けた縛りを解いて、新しい一歩を。たくさん描き溜めたこれまでの下絵をもとにして、本当に描きたい作品づくりにじっくり取り組んでいきたいと亀山さんは話します。
  「作品数は減りますが、ひとつの絵に込められる思いは大きなものになると思います。でも、湘南でのスケッチはこれからも続けますよ。それが僕の原点ですから」。

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